の続きです。
いよいよ出産
助産師さんのグリグリにより、便意のようなものを感じていきんでいましたが、赤ちゃんが出てくる感覚はありません。とにかく陣痛が痛いので早く楽になりたいって気持ちでいっぱいです。
そして、ついに何度目かのいきみの時。
「いいよー!今ね、赤ちゃん出たり引っ込んだりしてるよ!もうちょっとだよ!」
え?大丈夫?
もぐら叩きみたいな感じでしょうか。いきむたびに頭が出かけて、力抜くとまた戻ってたみたいです。よく分かりませんが、助産師さんに励まされて(のせられて)やる気が出ました。
あとちょっとで楽になれる!出てくれば楽になれる!あとちょっとで会える!赤ちゃんに会える!赤ちゃんに会える!
ふんぬー!!このとき力を込めれば込めるほど
下が熱い!!!
裂ける!これ絶対裂ける!!!
でも
そんなんどうでもいいわ!!
楽になりたい!
陣痛が痛すぎて下が裂けるとかもうどうでも良くなりました。このとき下の方は痛い通り越して熱かったです。まさに焼けるような裂けるような感じ。それでもこれを乗り越えれば楽になれると思えば屁でもない。
頑張れる!
と、突然ガコッとなんかハマりました。
「赤ちゃんの頭ハマったよ!!もう出てくるよ!」
これ頭かー!私の骨盤大丈夫かー!!!ぁあ〜!裂けるー!いてぇぇ!でも裂けてもいいから出て来いー!
その後はちょっと曖昧ですが、「赤ちゃんの肩が出てきたからいきむのを止めて!」と言われて、すぐに
「出るよ!下見て!下!」
にゅるん
出、出た。本当一瞬でしたが、にゅるんっと紫の赤ちゃんが出てきました。その後、鼻にチューブを入れられて羊水を抜かれる赤ちゃん。
「ぁあ!ほんぁあぁ!ほんぁあ」
泣いた!良かった!泣き声かわいい!
私も出産前は産まれたらきっと感動して号泣するんだろうなぁと思ってましたが、実際はそれどころじゃありませんでした。
やっと終わったー!無事産まれて良かった、、、わーやり遂げたー。達成感でいっぱい。まさにひと仕事終えたわー感がすごかったです。
赤ちゃんはちょろっと見せてもらってすぐに連れてかれました。
チラッと見ると母が1番に抱いてました。ごめん旦那、でも喜んでもらえて何より。
ここからはちょっと記憶が曖昧。たしか旦那に労いの言葉をもらい、私の後処置のために旦那と母は退場しました。
その後お腹押されたり、(たしか胎盤を出すため)会陰を縫われたりしました。(やっぱり避けてた)チクチクする感覚はあるのでその度ビクッとしましたが、まぁ我慢出来る程度の痛みでした。
出産を終えて
その後再び旦那が中に戻ってきて、服を着て毛布に包まれた我が子もやってきました。
初乳もあげたのですが、どのタイミングであげたか忘れました。(服着る前か後かどっちだっけ?)
ここでゆっくりじっくり我が子を見て触れて、思ったより猿っぽくないな〜とか髪がフサフサだな〜とか目は閉じたままなんだな〜とか、まぁ
とにかくかわいい。
出産直後なんで私はグッタリしてましたが、素直にとにかくかわいいと思いました。指を握らせて見たりしながらじーっと我が子を観察。
幸せだなぁー。
無事生まれてくれて、周りが祝福してくれて喜んでくれて、私も我が子も幸せものだなぁ!いやぁ良かった!
しばらくしてまた赤ちゃんは連れてかれ、私はその場(ベッドの上)で夕食になりました。産後2時間はベッドの上で休まなければならないそう。
旦那は自分の夕食の買い出しに向かい、私は出された夕食を1人で完食。(ご飯が美味しいので有名な産院でした)
2時間後、助産師さんが来てくれて、部屋に備え付けのトイレへ。
助産師さんの指示でドアを開けたまま用を足しました。
産後に尿を出すのが上手く出来ないことはよくあるそうですが、普通に出来ました。その確認もあるので助産師さん付き添いでトイレへ行ったのだと思います。傷が痛むこともなかったです。
ちなみに産後すぐにベッドの上で産褥パッドと産褥ショーツを履かせられます。(助産師さんが履かせてくれました)もう助産師さんには全て見られてどうにでもしてくれ状態です。
そして車椅子で入院する個室へと移動しました。(歩けそうでしたが、必ずみんな車椅子のようです)
まとめ
私はスピード出産でした。産院について1時間30分くらいで産みました。息子のおかげで安産です。同じ産院で3日かかって吸引出産した方もいたし、逆子で帝王切開した友人もいたし、やはり出産は人それぞれだと思います。母子ともに健康であればそれが1番ですが、息子が上手に出て来てくれたので感謝です。
出産前まで特別な運動はしてませんでしたが、家事やら買い物やらで毎日普通に動いてました。出産当日も洗濯物を干して、昼ご飯も作って食べました。仕事も9ヶ月手前くらいまで続けていました。もしかしたらそのおかげで安産だったのもあるかも?
出産は鼻からスイカとよく聞きますが、なるほどな、と思いました。でも、個人的な感想ですが出すときの痛みは思ったより耐えられます。むしろ陣痛が痛すぎて、解放されるためなら裂ける痛みなんて耐えられます。何より出産にはゴールがあるんで、これが終われば我が子に会えると思って乗り切りました。
めまぐるしく状況が変わっていって、出産の勉強も心の準備も出来てませんでしたが、無事に息子は産まれてきてくれました。予定日2週間前だったのでまだ産まれないだろうとすっかり油断してました。
出産はたしかに痛かったけど、終わったら産んだ自分が誇らしかったです。かわいいだろー!私の子だぞ!って思いました。
そして人間とは便利なもので、もうあの頃の痛みは忘れました。たしかにすごく痛かったはずなんだけどなー。